20: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/02/08(木) 23:40:27.67 ID:eKF+OPoOo
「プロデューサー。また鼻の下が伸びてますよ」
「あっ、そーだったそーだった忘れてたわ。この人ってば大人の女性が好みだっけ?」
「違う! 大人でありなおかつ包容力もある女性だ。
……くっ! ウチの事務所はいつの間にかおこちゃまのたまり場になってるから……!」
刹那、律子のチョップが俺を襲う。千早が俺を見る冷ややかな目にも
「誰がお子様なんですか?」という深い抗議の色が見える。
「それじゃあ年増殺しのプロデューサー殿は一体どなたをご推薦で?」
「嫌味だなぁ。……けどほら、俺が選んだのは彼女だよ」
そうして俺は例の頑張る14歳、北沢志保のプロフィール資料を選び取った。
途端、千早と律子は顔を見合わせ「ねえ律子。以前から思っていたのだけれど、
プロデューサーの言動はもしかしてただのファッションなんじゃ」
「……ありうるわね。口では迷惑がってても、亜美や真美たちの悪戯に毎度付き合ってあげてるし」
「でしょう? そこに来てまたこんな子を――」
「ロリコンだって公に言って回らなくても、こんな風に行動の端々から滲み出ちゃってる物なのかしら……」
――なにを言ってるんだこの娘(こ)たちはっ!?
「あっはっはっは、待ちたまえよ? 俺は断じて決してロリコンだけでは無いからな」
「え゛っ……じゃ、じゃあもしかしてプロデューサーはマザコン?」
「ショタコン?」
「もしかしたら全部のミックスかも」
「まっ、待て待てやめろ! 俺はシスコンでもブラコンでも
ファザコンでも何でもない、ただ純粋に彼女の魅力に惹かれたんだっ!」
すると千早たち二人は声を合わせ。
「ほら、ロリコン」
「ちっがーうっ!!」
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