40: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/02/08(木) 02:12:10.47 ID:1k4n5Mtx0
○
のっそりとベッドから起き上がり、時計を見やる。
あまり時間は経っていないみたいだった。
「もう起きて平気なの」
心配そうに言うプロデューサーに「大丈夫」と返す。
「貧血だって」
「そっか」
「……」
「アタシね。昔めちゃくちゃ病弱でさ。ずっと入院してたんだよね」
「ごめん、そうとは知らずに……」
「んーん。責めたいとか、そういうことじゃなくて。それに、昔の話。今は健康そのものだよ?」
「だけど……」
「倒れたのはたぶん、無茶したから」
「無茶?」
「そう、無茶。レッスン終わってから、実はこっそり自主練もしてたんだよね」
「……知らなかった」
「だから、倒れたのはアタシのせい。プロデューサーが謝ることじゃないよ」
「でも、気付けても良かった。そしたら、それに合わせてメニューを組み直す相談をトレーナーさんとすることもできたし」
「もう。過ぎたことを言っても仕方ないよ。だったらさ、これからは体力トレーニング、付き合ってよ。また倒れたら困るでしょ?」
「そういうことなら、うん。喜んで」
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