北条加蓮「運命的、あるいは作為的」
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39: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/02/08(木) 02:11:38.85 ID:1k4n5Mtx0



目を覚ますと、そこはレッスンスタジオの医務室だった。

青い顔をしたプロデューサーがいて、アタシの顔を覗き込んでいる。

「ん。あれ、アタシ……」

アタシが起きたことに気が付いて、プロデューサーは心底ほっとしたような表情を見せた。

「ごめん。本当にごめん。気付けなかった。無理させてたなんて」

ここで、ようやく思考が追い付く。

そうだ。アタシはレッスンの途中で倒れたのだ。

プロデューサーはそれを聞き付けて、飛んできてくれたのかな。

よく見ると、目が赤い。

意外と泣き虫なんだなぁ、とちょっとだけ面白かった。

同時に嫌な記憶も蘇る。

赤い目で寝顔を覗き込まれるのは、入院していた頃にたくさん、見てきたから。



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