11: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/02/08(木) 01:48:01.08 ID:1k4n5Mtx0
■ 2
学校の成績は相も変わらず低空飛行だった。
かと言って、青春を謳歌できているわけでもなく、何をするにも周囲の子との距離を痛感させられる。
周りに優しくされればされるほど、アタシと周囲とが等速ではないことを実感させられる。
アタシのスタートラインだけみんなより遙か後方にあって、その埋めようのない距離は、アタシに諦めを覚えさせるには十分すぎるものだった。
今更努力を重ねたところで、マイナスからのスタートである以上大した成果は見込めない。
であるならば、と開き直って生きていくことをアタシは選択した。
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