ある旅人の日記
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4:羽根ペン ◆u/aQt5mEvU[saga sage]
2018/02/07(水) 01:32:23.72 ID:lmMr3uKB0
 アーレ歴248年花の月24日 天候晴れ

 あちこち景色を見たり、同じ道を行く人々と会話をしながら歩くのは実に楽しい。騎士団に所属している間はその職務に集中するため、周りの景色を見ている暇はあまりなかったし、私語も多くはできないので実に新鮮な気持ちだ。中には私に商品を売ろうとする人間もいるのがとても面白い。

 そして、面白い話も聞くことが出来た。

 なんと首都では私が寝込んでいることになっているそうだ。そのような内容の早馬が幾人かの商人や旅人に言いながら走って行った。早馬からは私は隠れたので、ばれることはなかった。今度暇があったら、鍛錬のし直しの手紙でも送り付けてやろうか。

 寝込み云々はきっとエリが上手いこと嘘をついたのだろう。感謝しかない。屋敷に帰ることがあるようならば、彼女に何か土産を持っていって、何か一つ言うことを聞いてあげよう。

 こんなところだろうか。明日はいつもよりも少し長く歩いて、明後日の山越えに備えることになる。今日は早めに寝ることにする。



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