ある旅人の日記
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3:羽根ペン ◆u/aQt5mEvU[saga sage]
2018/02/07(水) 01:15:16.67 ID:lmMr3uKB0
 アーレ歴248年花の月23日

 屋敷のある街――首都だ――を朝早くに出ようとしたとき、東門で顔見知りの衛兵に引き留められたこと以外は実に順調な行路?行軍?行程だった。

 言葉が不自由であるところも直していこう。

 衛兵には心苦しいが「朝の散歩だ」と嘘をついた。衛兵もなんとなくこちらの様子を見て察していたようだが「行ってらっしゃいませ」と言ってくれた。彼は私の直属の部下ではなく、衛兵隊長であるアーネン殿の部下であるが、実にできた人間だ。名前を聞いておけばよかったかもしれない。

 さて、朝早くに街を出て東に向かったのは、とりあえず故郷に向かうことにしたからだ。祖父母は残念ながらなくなってしまったが、両親は未だ健在で、エリの両親もまた健在である。先祖代々の墓もあることだし、挨拶に向かうことにしたのだ。

 道中は特に何も問題がなかった。

 魔物盗賊共に出ることはなく、商人達も安心して行き来していた。

 そうだ。天気を書くことにしよう。“22日23日共に晴れ”だ。

 子供のころは色々あって半月ほどかかった行程。今の私ではどれくらいだろうか。楽しみだ。



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