ある旅人の日記
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5:羽根ペン ◆u/aQt5mEvU[saga sage]
2018/02/07(水) 01:55:16.90 ID:lmMr3uKB0
 アーレ歴248年花の月25日 天候晴れ

 今、私は自分の田舎と首都のある平野を隔てる山の麓の街に滞在してこれを書いている。やけに長いな。まあ、そう言う街なので、商人や旅人が多く道が大きい。そして、山はやはり獣と魔物と盗賊の巣窟であるため、腕利きの傭兵が多い。加えて、その傭兵などに花を売るために、肉感的?蠱惑的?な女性も多い。

 うーむ。私の文才のなさがここにきて露骨になってきたな。

 そんな街であるので、まあ騒がしい。今、夜も深いはずなのだが、表からは男と女の声がとても響いている。うるさい。

 私も今日くらいは酒を飲もうかと思ったのだが、それは結局断念した。男も女も代わる代わる私に絡んでくるのだ。ゆっくりと飲めやしない。私だって騒いでもいいのだが、昔それで失敗しエリに締め上げられたことがあるので、騒ぐことはない。あの時のエリはとても怖かった。詳細は書かないが、怖かった。

 話がずれた。とりあえずこの街は歓楽的な雰囲気がとても強いことは書いておく。

 そして、もう一つ書いておかなければならないことがある。本来明日は一気に山を越えようと思っていたのだが、とある事情で二日に分けて超えることになった。商隊の護衛の仕事をもらったからだ。元々、私は首都を大きく離れない限り仕事を受けないと決めていたし、それでも大丈夫なようにお金を少し多く持ち出した。だが、護衛が見つからっていない商隊を見かけたので仕事を受けることにした。

 理由としては完全なきまぐれだ。馬車に乗せてくれるようなので、山の上からの景色もゆっくりと見ることが出来るだろうし、商人から色々と話を聞くことが出来るだろうから、これもいい経験になるだろう。後悔はしていない。

 今日はこれくらいだろうか。このきまぐれがいい方向に転んでくれることを願う。



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