モバP「アイドルにサスペンスドラマの犯人役のオファーだって!?」
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◆P4gW9oKees
2018/02/25(日) 22:01:09.73 ID:jwLgawr10
「…アーニャちゃん、お願いがあるの」
「ミナミ?」
「アーニャちゃん、何事もなかったように1人で衣装部屋に戻って。私は警察に連絡をして自首するから…」
「っ!?それは、ミナミが1人で罪を被る、ということですか?ミナミは悪くありません!」
「ダメなの!仮に正当防衛が認められたとしても、私がこの人を死なせてしまったことには変わりはないわ!それが世間に知られれば、私はアイドルを続けられなくなる……。でも!ア
ーニャちゃんまで巻き込みたくないの!!」
「そ、それは私のせい、です!ミナミは私を守るためにあの人を突き飛ばしました!ミナミが悪いなら、悪いのはアーニャも一緒です!」
「いいえ!悪いのは私よ!思えば最初から、怪しいこの人に着いて行くことを決めた私が悪いの!少しプロデューサーさんや他の人に確認すればわかったことなのに…。そのせいで、ア
ーニャちゃんをあんなひどい目に合わせて…!」
私とアーニャちゃんは、2人とも目に涙を浮かべながら交互に叫んで、お互いに譲る気はなかった。
しかしそんな時、私はふとあることを思いついてしまいました。
それは悪魔のような計画。
「……わかったわ」
「ミナミ?」
「こうしましょう?この人は事故で死んだように見せかけるの。私もアーニャちゃんも関係ないふりをして」
「っ!でも、それは!」
「うん。もちろん悪いことよ。でもこうするしかないの……。アーニャちゃんを守るためには…こうするしか……」
「ミナミ……」
アーニャちゃんが哀しげな目で私を見つめる。
「ね、アーニャちゃん。お願い……」
この時、私は何を「お願い」したのでしょう?
それは私にもわかりません。
そしてアーニャちゃんは数秒の躊躇いのあと、黙ってコクリと頷きました。
「ありがとう」
そうと決まれば、早く行動に移さなければいけない。
私たちがここに来て30分以上は経っている。
着替えは私たち2人で行うことになっているけれど、衣装がまだ返却されていないことがわかれば、さすがに怪しまれかねない。
言い訳をするとしても、せいぜいあと30分が限界でしょう。
あと30分で、全ての作業を終わらせる……。
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