94:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 23:55:39.89 ID:QxgIwWOp0
再び揺れ始めた選択の中で、私は頭を抱え、その迷いを森久保は隠し、
プロデューサーさんとライブ前の最終確認をしていると、
出番一つ前の子のライブが始まり、あっという間に、終わりました。
舞台裏へと戻ってきて、担当のプロデューサーと抱き合い、関係者に挨拶をし、ひとこと、私に声をかけました。
「(私は出来たよ)頑張ってね」
その言葉が、笑顔が、決定打となって、私はその場から動けなくなりました。
常に人に見られている。常に私は試されている。常に私は笑われている。
とうとう耐えられなくなって、私は、出番だぞと手を差し向けるプロデューサーさんに、
「嫌です」
初めての抵抗でした。困り顔のプロデューサーさんの言葉を遮って、私は告白を始めました。
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