森久保乃々「さよなら、森久保」
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92:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 23:51:39.12 ID:QxgIwWOp0

 プロデューサーさんがやってきたのは、それから十七分後。私のライブ開始時刻の三十分前でした。

「森久保、こんなところにいたのか探したぞ」

 息は荒く、肩で呼吸をしています。たくさんの場所で私を探しまわってきたのでしょう。

 その姿を見て、私は真っ先に、神様はなんて残酷なのだと思いました。
 私は賭けに負け、ライブに出ないといけません。

「森久保どうしたんだ? 本当に調子悪いのか?」

 心配そうに聞くプロデューサーさんに、森久保は、

「大丈夫です。ちょっと一人になりたかっただけです。……そろそろ行きましょうか」

 と答えました。



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