森久保乃々「さよなら、森久保」
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6:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 18:41:26.09 ID:QxgIwWOp0
 
 振り返って、彼女たちの顔を確かめたい。そんな衝動に駆られました。
 しかし私の理性と恐怖が、金縛りのように身体を締め付け、私はまさに蛇に睨まれた蛙のようになっていました。

 ここで振り向いたら、それこそ私は、変な人だと笑われてしまう。本当に笑われていたらどうしよう。
 鼓動は激しさを増していきました。身体は嫌な熱を帯びていき、息は苦しく、頭の中では、無邪気な声と笑顔が回り続けていました。

 意識しないようにとすればするほど、視線を感じ、呼吸を整えようとすればするほど、呼吸は乱れ、
 果てには、私の心臓の音や呼吸の変化さえも、見抜かれ、笑われている。

 私の意識はそこで途絶えました。


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