森久保乃々「さよなら、森久保」
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4:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 18:35:37.36 ID:QxgIwWOp0
 
 嵐が静まったのを確認してから、私は、私の心が震えていることに気づきました。

 身体は熱く、息が苦しい。
 何度も深呼吸を繰り返し、鍵に手をかけるのですが、なかなか扉を開けられない。
 
 腕時計を確認すると、授業開始五分前になっていたので、心臓の音は収まっていませんが、
 このままでは授業に遅れてしまうと、自分に鞭を撃ち、震える手で扉を開けました。

 足早に廊下を歩き、なんとか間に合ったと教室に飛び込むと、先ほどの三人が目に入りました。

 彼女たちは笑っていました。笑顔の横には悪口の対象になっていた優等生の女の子がいました。

 三人は先ほどトイレで話していた声と同じ無邪気な声で
「うける」や「わかる」といった言葉を繰り返していました。

 その光景は今でも私の脳裏から離れません。



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