森久保乃々「さよなら、森久保」
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24:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 19:24:04.83 ID:QxgIwWOp0

 次の日、さっそく私は撮影現場へと連れてこられました。
 初めて見る撮影現場は慌ただしく、誰もがみな忙しそうに撮影の準備をしていました。

 叔父はその人たちの動きを一度中断させ、
(私には大きな声を出し、他の人の動きをとめることなどとても恐れ多くてできません)
 私のことを紹介しました。

 紹介が終わると大人たちは一斉に、まるで品物を吟味するような目で私を見ました。
 私は誰とも目を合わすことが出来ず、ぎこちない笑顔を浮かべました。

 森久保の笑顔とでもいうのでしょうか。
 私はいつからか、瞳を横に逸らし、涙目の、ぎこちない笑顔しかできなくなっていました。


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