145:名無しNIPPER[saga]
2018/01/24(水) 02:21:49.78 ID:GJMDUn0X0
私はプロデューサーさんに背中を押されて、ステージへと上がりました。
歓声が上がりました。「森久保―!」と叫ぶお客さんの声が聞こえてきました。
赤、青、黄色、たくさんのサイリウムが目の前で振られていて、みんなが私を見ています。
曲が鳴り始めました。お願い!シンデレラ。
お客さんが息を飲み、その声が私に聞こえてきました。
息が苦しくなりました。身体が重くなりました。ピアスがずしりと響きました。
それでも私は倒れるわけにはいきませんでした。私は自分のドレスに目をやりました。
深緑のドレスは私の動きに見事に合わさり、美しく映え、私を守っていました。
お客さんが、私を見ている。ピアスを見ている。ドレスを見ている。
身体が温かく、軽くなっていきました。
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