森久保乃々「さよなら、森久保」
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115:名無しNIPPER[saga]
2018/01/24(水) 01:28:57.09 ID:GJMDUn0X0

 それから私はレッスン室へと向かい、トレーナーさんに、

「どうしてトレーナーさんは今でも森久保のレッスンを見てくれるのですか。お仕事だからですか」
 
 と尋ねました。トレーナーさんもまた、キノコさんのときと同じように、しばらく考えてから言いました。

「確かにお仕事ではあるけどね。単にお仕事としてだったら、他にも仕事なんてたくさんあるでしょ? 
 私はこの仕事が好きなの。なんていうのかな。
 レッスンに来ているアイドル達、上手くなりたいと思っているアイドル達の夢の手助け、応援かな。
 だから私はこの部屋に乃々ちゃんが来てくれる限り、ちゃんとレッスンを教えるよ」
 
 その言葉もあまりにも優しくて、心の中には先ほど感じた友情と同じようなものが広がっていて、
 私はトレーナーさんの顔を見れず、

「じゃあ森久保レッスン苦手なので、帰っていいですか……」

 トレーナーさんは「ダメ」と笑いました。



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