モバP「雪の日に、特別な」
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5:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 06:08:04.03 ID:RpqNEFizo

「こういう時のラーメンって、なんだかいつもより美味しく感じますねぇ……」

ほっこり、ほにゃっと蕩けた菜々さんの顔――私はこれをふにゃミンと呼んでいる――を見ることが出来ただけでも、

秘密を明かした甲斐があったと言うものだろう。

心も体も温まる。

この気候の中、事務所に一人きりであれば到底生まれなかったであろう余裕も生まれていた。

ふと窓外に視線をやるが、曇ったガラスから外の様子は見えない。

私の顔の動きを追ったの菜々さんは、立ち上がって窓ガラスへと近づくと、指先でそれを軽く擦った。

「少し、積もるかもしれませんね」

東京、それにウサミン星もで恐らく、大きな積雪は珍しいものだ。

数年後か、あるいはこの先ずっと、ここまで記録的な雪が降ることはないかもしれない。



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