渋谷凛「それはきっと、私にとっても記録的大雪」
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10: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/01/22(月) 23:39:17.59 ID:Ths8Jl5j0
○
事務所の付近で偶然、ちひろさんと鉢合わせる。
気付かれる前に、立ち去ろうとしたが、残念ながら見つかった。
プロデューサーが「やべ」と口に出したのが原因だ。
観念して、自分達がやろうとしていることを全て話したところ、声を出して笑われた。
「凛ちゃんもプロデューサーさんも、何してるんですか。もう」
「すみません。一回こういうのやってみたくて」
プロデューサーはさも自分の提案であるかのように、振る舞う。
私を庇っているのだとわかった。
「その袋の中は?」
「ネギとか、白菜とか、ポン酢とか」
「お鍋をするつもりですね?」
「ええ」
「帰ったと思ったのに……スーパー行ってたんですか」
「そうなります」
「……はぁー、もう。絶対に風邪だけはひかないでくださいね」
「もちろんです」
ちひろさんは呆れた顔で再び「もう」と言って、帰って行った。
その別れ際に「凛ちゃんも大変ね」と私に同情してくれたのが、少しプロデューサーに申し訳なかった。
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