40: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 23:07:40.17 ID:VWwRAsjo0
ふと森で風が吹きました。
その風は穏やかに草木を揺らし、自然の夜気をたっぷり含んで会社の廊下に流れ込んできます。
なんだか何かの花のような、とても安心する匂いがしました。
「あ、あれ? なんだ、急に…………」
「ふわぁぁ……ごめん、あたしなんか超眠い……」
「おやふみなしゃい……」
えっ!?
「ちょ、ちょっとプロデューサー! 周子!? 蘭子ちゃん!? どうしちゃったのいきなり!?」
「ぽこ、ぽこーっ!(そんなとこで寝たら風邪引いちゃいますよぉ!)」
「こんっこんっ(寝不足いうんやなさそうやなぁ、これは……)」
風に頬を撫でられるが早いか、三人ともその場に崩れるように倒れ込んで、そうかと思ったらすぅすぅ寝息を立て始めたのです。
呼びかけてもダメ、揺さぶってもダメ、ぺしぺしやってもダメ。起きる気配ゼロです。
「えへへぇ、わたしも漆黒の翼〜……」
「あぁん、そないに食べられへんってぇ〜……」
「ううっ……に、人形が……人形が楓さんみたいな声で喋ってる……」
しかも夢まで見てるようでした。
71Res/45.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20