奈緒「志保、コタツはいつでも出せるんやで」
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26:名無しNIPPER[saga]
2018/01/18(木) 21:26:21.90 ID:3iKMEwHU0
「運ぶの手伝ったんだから、許してくださいよ」
「あほか。だいたい、志保がおらんでも誰か手伝ってくれたわ。私、人徳に溢れてるし」
「まぁ、否定はできませんけど」
「そこは突っ込んでほしい」

 私のチューハイ缶の上に、そっとミカンが一粒置かれた。口の中に入れてみる。

「……あんまり、甘くないですね」
「安かったからな」
「これくらいがおいしいですよ」
「私もそう思う。けっきょく、お互いに貧乏舌なんやな。……何の話やったっけ?」
「もう少しです。……それで、コタツをみんなで運びましたね」
「おぉ、せやったなー」
「あれはね、恥ずかしかったですよ」
「いわんといて、完全に若気の至りや。宅急便でもなんでも使えばよかったんや」

 あの日のことを思い出す。たまたまシアターにいたみんなで、コタツを分解して。
 それぞれ手で持って、抱えて、奈緒さんの家を目指した。

 コタツがいるくらいに寒い冬の日だったのに、すぐぽかぽかになった。
 アイドルのレッスンで鍛えていても、けっこうな重労働だったのだ。


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