18:名無しNIPPER[saga]
2018/01/18(木) 21:21:52.76 ID:3iKMEwHU0
「カッとなってすまんな。少なくともこっち側はしとらん。プロデューサーさんもビリケンさんに誓ってたし」
「……それなら、こっちの事務所の方針かもしれませんね」
ありえる。私はそういうのに、一切口を出さないから。
ぺきりとプルタブの音。
もう飲まない方がいいですよ、と呟いた私の声は、もう全部出たからええんや、と食い気味に遮られた。
声色が少し尖っている。それはそうだよな、と思う。
むしろ今まで忘れたように接してくれたのが、おかしい。奈緒さんなりの優しさなんだろう。
私もプルタブを起こした。ごくりと喉を通す。
青リンゴの爽やかな甘みと、焼酎の苦みが混じり合う。
チューハイはあまり好きじゃない。甘いのか苦いのか、はっきりしてほしいな、と思うから。
「……私はあの時のこと、まだ納得しとらんのや。許してない、と言ってもええ」
奈緒さんがごくりとチューハイをあおる。
アルコールの力を借りるみたいに、続けた。
「なんで、何も言ってくれへんかったんや。それが私には、何度考えてもわからんかったよ」
それは私が、アイドルを、765プロを辞めたときのお話だ。
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