【俺ガイル】一色「先輩の事が…好きです。」
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64:名無しNIPPER[saga]
2018/01/26(金) 00:13:46.96 ID:cvFmGq9F0
八幡「んで、落ち着いたか。」

雪ノ下「…え?」

八幡「いや、あんなに取り乱してただろ、お前。」

俺がそう言うと、雪ノ下はきょとんと小首を傾げる。うん、あざといな。悪くない。

雪ノ下「…もしかして、貴方は探しに来てくれていたの?」

てっきり取り乱した事実そのものをねじ曲げた挙句「夢で見ていたんじゃないかしら?永眠はしっかりとった方がいいわよ?」等と罵倒で返されると思っていた俺は、雪ノ下が素で返したことにかなり驚いた。うん、俺日頃から罵倒されすぎ。訴訟起こそうかな。

八幡「…まあ、あれだ。お前が落ち込むと、由比ヶ浜が心配するからな。」

雪ノ下「…そう、なのね。」

そう言って視線を逸らす雪ノ下。何となくこちらもいたたまれない気持ちになり、慌てて先程宣言した通りマッ缶を購入する。落ち着け。俺。うん、マッ缶はやはり落ち着くな。マッ缶、戸塚、小町。これすなわち三種の神器なり。

雪ノ下「ありがとう、比企谷君。」

八幡「お、おう。」

俺は自販機の方を向いていたので、雪ノ下の顔を直接は見ていないが、それでも今の雪ノ下は笑っていた。そう確信している。

八幡「でだ。どうしたんだ、さっきのあれは。お前らしくなかったぞ。」

雪ノ下「…そうね、自分でもそう思うわ。あまり認めたくはないのだけれど、精神的な動揺があったと言わざるを得ないわね。」

八幡「…原因は、葉山か?」

俺がそう呟いた瞬間、雪ノ下が驚いたような表情でこちらを向く。ビンゴだ。



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