65:名無しNIPPER[saga]
2018/01/28(日) 20:30:55.33 ID:okJ0H87y0
雪ノ下「…どういう意味かしら。」
強い目をして雪ノ下が言う。
八幡「つまりだ。お前が取り乱した原因は葉山と一色が付き合ったことを知ったからじゃないのか?」
俺でなくとも、先程の会話の流れを見たものなら比較的誰でもそう思うだろう。そしてその予想は、また別のある予想を導く。
雪ノ下は、葉山に恋愛感情があるのではないかと。
雪ノ下「…理由を聞かせて頂戴。」
はっきりとした口調で雪ノ下はそう言った。その表情は怒っているようにも、俺を試しているようにも見える。
まさか、本当にそうなのだろうか。雪ノ下が、恋愛感情を持っているのだろうか。自分で言っておきながら、そんなことはあるのだろうかと疑わしく思うようになってきた。
八幡「いや、確信があるわけじゃない。あくまで予想だが、そもそもお前がこんなに動揺するのは、家庭の事情の問題、例えば陽乃さんと揉めてる時と、あとは自分の過去の話の時くらいだ。葉山は前者にも後者にも関係がありそうだからな。」
しかし、先程から俺はあえて直接的な表現は避けていた。
一言、たった一言「お前は葉山のことが好きなのか?」とは聞かないでいた。何故そうしたのかは自分でも分からない。それは雪ノ下に配慮し、意図的に聞かないでおいたのか、それとも…
雪ノ下「…なるほど。貴方には隠せないのね。」
ポツリと、雪ノ下はそう呟く。
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