63:名無しNIPPER[saga]
2018/01/25(木) 22:25:09.44 ID:P9OD1mkX0
八幡「…さて。」
雪ノ下を探しに校内を歩く。と言っても、アテなどほとんどなく、もし先程雪ノ下自身が言った通り、本当にトイレに行ったのだとしたら、それこそ探しようがない。
とりあえずふらふらと歩いてはみるものの、当然なかなか見つからない。友達もいないため、周囲の人間に雪ノ下を見たかどうか聞くことさえはばかられる。くっそ、こんなことならぼっちなんかやるんじゃなかったぜ。
八幡「…落ち着け。とりあえずマッ缶でも飲もう。」
一人でそうつぶやいた時に気が付く。しまった、思わず声に出てしまっていたようだ。傍から見ると完全に変人だろう。まあ俺の独り言なんてね?誰も聞いてないよね、うん。これぞステルスヒッキー、ミスディレクションだぜ!バスケ部入ろうかな。いずれにせよ、ぼっちで良かった!
雪ノ下「…貴方、一体誰と話しているのかしら?」
…いや、なんでこんな時にいるの雪ノ下したさん。さっきまで全然見つからなかったのにね?もしかして狙ってた??ねえ見てたの??
八幡「…いやまあ、あれだ。自問自答ってやつだ。」
雪ノ下「あっ、ごめんなさい。もしかして私には見えない誰かがそこにはいるのかしら。うん、きっとそうよね。ごめんなさい、エアー友達の方。」
八幡「いやいねえよ。どこにもエアー友達のトモちゃんなんていねえから。」
雪ノ下「あら、貴方は別に見た目が怖い訳ではなくて、ただ目が腐っているだけでしょう?友達がいないのは中身のせいだし。」
八幡「ほっとけ。」
てかなに?雪ノ下さんはがないも読んでるわけ?なに、オタクなの?ゆきのんったら、アニメは日本の文化よとか言っちゃうの?なにそれ萌える。
話しながら、少しだけ安堵する。先ほどあんなに取り乱していた雪ノ下は、もうすっかりいつもの様子に戻ったようだった。うん、むしろ戻りすぎて俺への罵倒がいつもよりひどいまである。
107Res/77.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20