114:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 01:49:07.79 ID:2X1um2xF0
――コンコン
ほたる(と、事務所の扉をノックする音が聞こえました)
ほたる(きっと新しいアイドルの子……だと思います)
ほたる(ちひろさんはまだ外線対応中、プロデューサーさんは難しい顔でパソコンと睨めっこしています。ここは私が応対するべきでしょう……先輩として)
ほたる(『先輩』という言葉の響きに心地いいむず痒さを感じながら、私は扉の方へ向かいました)
ほたる(擦りガラスの向こうには背の小さな影が見えます。きっとあの時の私のように、その影の主は大きな不安を胸中に抱えているでしょう)
ほたる(だからこそ、私は私に出来る最大限の笑顔で対応しますっ)
ほたる(そう思って、事務所の扉を開きました)
「……あ、あのっ! ウチ、昨日ここの変な奴にスカウトされたんだけどっ!」
ほたる「はいっ、お待ちしておりましたっ」
ほたる(私より小さな背丈の女の子)
ほたる(その子に対して、私はきっと、とても幸せな笑顔を浮かべる事が出来たと思います)
おわり
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