7: ◆5AkoLefT7E[saga]
2018/01/12(金) 23:45:13.71 ID:rvz5aNSu0
「ま、まあ……その……いいなって思った、けど。私にはなれないし……」
「なれない? ……どうして?」
8: ◆5AkoLefT7E[saga]
2018/01/12(金) 23:45:40.74 ID:rvz5aNSu0
その中央には、名前が書かれている。当たり前だよね、名刺なんだから。
それよりも見なきゃいけなかったのは、名前の隣に、一回り小さく書かれた肩書きだった。
「プロデュ……えっ、うそ……アンタ……ここの事務所のプロデューサーなの?」
9: ◆5AkoLefT7E[saga]
2018/01/12(金) 23:46:09.34 ID:rvz5aNSu0
そのまま、ポスターの笑顔を捉えたまま、口を開く。
「私も……こんな風に笑えるかな?」
10: ◆5AkoLefT7E[saga]
2018/01/12(金) 23:46:37.49 ID:rvz5aNSu0
〜〜〜〜〜
そうして今日、初めて事務所に行く日。
11: ◆5AkoLefT7E[saga]
2018/01/12(金) 23:47:09.49 ID:rvz5aNSu0
事務所の前では、既にプロデューサーさんが待っていた。
「お、久しぶり、ようこそ事務所へ」
12: ◆5AkoLefT7E[saga]
2018/01/12(金) 23:47:50.89 ID:rvz5aNSu0
「ここがレッスン室だ。運動は得意?」
「自信ないかな……」
13: ◆5AkoLefT7E[saga]
2018/01/12(金) 23:48:18.90 ID:rvz5aNSu0
〜〜〜〜〜
「こっちがアイドル部門の部屋で、あっちがシャワー室とお手洗い」
14: ◆5AkoLefT7E[saga]
2018/01/12(金) 23:48:49.32 ID:rvz5aNSu0
「はい、上向いてー」
その声と同時に、背中をポンと、叩かれた。
15: ◆5AkoLefT7E[saga]
2018/01/12(金) 23:49:18.62 ID:rvz5aNSu0
「そりゃ、ポスターを床に貼るやつはいないさ」
「……どういうこと?」
16: ◆5AkoLefT7E[saga]
2018/01/12(金) 23:49:57.46 ID:rvz5aNSu0
「できるじゃん」
「顔を上げるくらい……誰にだって……」
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