関裕美「0点の笑顔をあなたに」
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11: ◆5AkoLefT7E[saga]
2018/01/12(金) 23:47:09.49 ID:rvz5aNSu0

事務所の前では、既にプロデューサーさんが待っていた。

「お、久しぶり、ようこそ事務所へ」

私の手を握りながらそう言ったプロデューサーさんは、楽しそうだ。

「えっと……よろしくお願い……します」

「そんな緊張しなくてもいいんだけどな……まあ、初日はしょうがないか」

「まずは何をするの?」

「あ、そうか、何するかわかんないんじゃ不安にもなるよな。まずやるのは」

「やるのは……?」

「おしゃべりだ」

「……は?」

思わず声が出ちゃった。でも、しょうがないよね? 緊張してたんだし……

「に、睨むなって!」

「べ、別に怒ってるわけじゃないけど」

「これから一緒に頑張っていくんだ。まずはお互いのことを知るのが先だろ?」

「まあ……確かに」

「ってわけで、事務所を案内がてら、少し話そう。はい、これパスカード」

「あ、ありがと」

受け取ったカードを首からぶら下げて、プロデューサーさんの後をついていく。
そういえば、テレビで見たことある顔と何度もすれ違ってる気がするけど……
ううん、これが普通になるんだから。慣れていかなきゃ。



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