結城友奈「これは勇者たちの物語」
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9:名無しNIPPER[saga]
2018/01/12(金) 23:30:41.76 ID:QHT5/WDno

風「……ごめん、千景。アタシはあんたの言っていることを半分くらいしか理解できていないと思うけどさ、一つだけ聞いても良い? さっきから"あなたたち"って、何で千景だけ他人事みたいになっているの? 千景は間違いなく勇者部の部員で、私たちの友達でしょう?」

銀「あー、その、すみません……。実はアタシも千景さん側になってしまうで、それに関してはアタシも一緒なんですよ。……でも、アタシも千景さんも風先輩の言っていることはちゃんと理解しているんで、今は信じてもらえるとその、助かります」

風「……信じることも部長の役目って、アタシも中々に大変なものよね。……良いわ、信じてあげる。と言うかいつだって信じているわよ、千景のことも銀のこともね!」

千景「……まったく恥ずかしい台詞だこと」

銀「いやー、さっきまでの千景さんの台詞も中々でしたよ?」

千景「三ノ輪さん!」

銀「やばっ! 口が滑った!?」

美森「……待って、待ってよ千景ちゃん! あなたは銀を巻き込んでいるの……? ……本当に何をする気、なのよ……!」

千景「少なくとも誰の損にもならないことよ。……そして、あなたはこの状況においても力づくに出ることはなかった。一番の不安要素であった東郷美森が話し合いの場に立ってくれることを今になってようやく確信出来たことは、僥倖よ。……おかげで最悪の選択をしなくても済んだわ」

美森「……」

千景「沈黙は許容と捉えるわよ? ……では、話を戻しましょう。バーテックスの大群は鈍足ながら今も進軍を続けている。目測であっても、神樹へたどり着くまで多くの時間があるわけではないことは明らかね」

千景「とは言っても、こうして言葉を交えることが出来るだけの時間は何とか許されている。でなければこうして悠長に私たちは言葉を交わしていないわ。それでも、そろそろ戦闘に移らなければいけない頃合いであることも事実。一方で、戦闘をしていては話し合いなんてまともに出来ないことは自明の理でしょう?」

千景「……いい加減私らしくない長台詞にも飽き飽きしてきたわね。そんなわけで、ここでようやく本題よ。あなたたちがどちらの結論を出すにしても、今この時世界が滅びてしまうことだけは誰の本意でもない。──だから、これは役割分担の話になるのよ」

友奈(……私にも話が見えてきた。正直、ぐんちゃんが心配でないと言えば嘘になる。だけど、私はぐんちゃんと銀ちゃんを信じていて、ぐんちゃんも私を信じて"こちら"を任せてくれた。だから、私は私が行うべきこと行ってぐんちゃんに応えよう)






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