結城友奈「これは勇者たちの物語」
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68:名無しNIPPER[saga]
2018/01/20(土) 21:51:49.19 ID:hm+dGSCso

友奈「二周目?」

千景「そう。人生の二周目。簡単に言えば、同じ人生を記憶保持したままもう一度送っている人のことね。ループ、逆行と言う言葉を使うこともあるわ」

友奈「……え? えぇ!?」

友奈(それって例えば、勇者部としての同じ日常を二回繰り返しているってこと!?)

若葉「……私は晩年、彼女と出会うことが出来た。そして、千景と友奈を巻き込んだこの一幕を計画したんだ。……恨んでもらって構わない。それが二人の当然の権利だ」

千景「……今更怒りすら湧かないわよ。謝るのならうちの七人御先にでも謝ってちょうだい? 私たちをここに呼んだ技術……七人御先を研究して得た成果なのでしょう?」

友奈(ぐんちゃんの七人御先で私たちがこの世界に……?)

若葉「……精霊は過去の実績から危険視されていたため、封印に近い状態にあった。だが、彼女と出会い、多数の可能性が眠っていることに気付かされた。複製体の技術は七人御先に備えられている、自己の完全なる複製から発展させたものだ」

千景「複製体、つまりコピーのことね? それがあったからこそ、あなたたち初代勇者が私の七人御先で顕現出来ていたのでしょう?」

若葉「それもある。だが、最も重要だったのは……千景と友奈の複製体、つまり今の千景たちを存在させている事象、それ自体に意味があった」

千景「……待ちなさい。もしかして……私と高嶋さんは!?」

若葉「そうだ。その身体は元の世界の──複製に過ぎない」

千景「……待ってよ、待ちなさいよ! それじゃあ、私たちは元の世界に帰れないと言うこと!? いえ! そもそも帰ると言う発想自体が間違いだったの!?」

若葉「……それについては安心して欲しい。身体は複製体であっても、精神は元の世界のものと共有、いや、より正しい言い方をすれば元の世界の時間は流れていないんだ。だから、問題なく千景と友奈は帰れる、と……ひなたが言っていた」

友奈(最後だけ若葉ちゃんがばつの悪そうな顔をしていた気がする。……でも、そっか、私たちは帰れるんだね……)






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