65:名無しNIPPER[saga]
2018/01/20(土) 21:33:52.12 ID:hm+dGSCso
友奈「──ごめんね、ぐんちゃん」
千景「高嶋さん……?」
友奈(目の前に太陽の核が迫っている。……多分、これに触れると私たちはアニメの結城ちゃんと同じ状態になってしまうのだと思う。だから、私は背中の満開を外し、その大きな手でぐんちゃんを掴み、ここに固定してしまった)
千景「な、何を!?」
千景「何をやっているのよ! 高嶋さん!!」
友奈「……バイバイ、ぐんちゃん。また会えて嬉しかったよ」
友奈(結城ちゃんの話によれば、アニメの最終回であっちの結城ちゃんが戻って来れたのは奇跡よりもさらに低い可能性の話なのだそうだ。結城ちゃんの知っている本来の歴史では、あそこで結城友奈の物語は……終わるんだって……。だから、奇跡よりも低い可能性にぐんちゃんは巻き込めないよね?)
友奈(……ごめんね、ぐんちゃん。勇者部の皆もごめんなさい。……お義父さん、お義母さん、こんな私を娘として育ててくれて、ありがとう……)
友奈(少しだけ目の前がかすんでしまったけど! 今から勇者になる私が泣いてちゃ駄目なんだ!)
友奈(勇気のない私だけど、皆を困らせるこのバーテックスを倒して……私は本当の勇者になる!!)
友奈(だから、今だけで良いから私に勇気を下さい!)
友奈(怖がる心を無理やり押しやって)
友奈(私の右足が、太陽の核に触れる。……これでお終い、なんだね。私はその瞬間が来るのを震えながら──)
千景「ふざけないでよっ!!」
95Res/132.97 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20