92: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/12(金) 13:19:36.41 ID:D1/b/IpBO
【再び テント設営地】
勇者「……んー」ムク
魔法使い「……? 起きたの?」
戦士「交代には、まだ」
勇者「ネズミがいるな」
魔法使い「ネズミ……? こんなとこに? どこよ」キョロキョロ
勇者「ふぁ〜ぁ」コキパキ
戦士「ネズミだったら非常食にとっておきたいんだが」キョロキョロ
勇者「目が覚めた。戦士、交代すっか」
戦士「いや、あたしは」
勇者「俺は目が覚めたって言ったろ? どうせ起きてる。なら眠いやつが寝ておけばいい」
魔法使い「私も目が覚めたし、戦士は休んで大丈夫」
戦士「む、そうか? ならお言葉に甘えて」
勇者「お前もだよ、魔法使い」
魔法使い「え? 私は、べつに」
勇者「夢を見る睡眠ってのは案外浅いもんだ。明日に疲れを蓄積させるな」
戦士「……起きてたのか?」
勇者「いや、あの」
魔法使い「狸寝入りしてたの? キメきれないやつねぇ」
戦士「ふっ、まったくだ。言わなければわからないものを」
勇者「……入っちゃまずい雰囲気かなーと思って」
魔法使い「余計な気は使わない方がいいわよ。自然体でいること」
戦士「起きてるならあたしは休むぞ。マヌケな勇者様ひとりじゃないみたいだからな」ゴソゴソ
勇者「う、うぅ。二枚目キャラになりたい」
魔法使い「だったら空気を読み違えないように」
勇者「へい」
魔法使い「ふざけてばっかりなんだから」
勇者「オホホ、お花をつみに行ってまいりますわ」
魔法使い「くっ、この、ヘンテコ勇者」
勇者「寝たくなったら寝てていいからさ。母さん、生きてるといいな」ポンッ
魔法使い「何言ってるのよ。母様は死んだの」
勇者「遺体は見つかってないんだろ?」
魔法使い「はぁ……あのねぇ、いくら探し回ったか知らないでしょ。生きてるなら帰ってくる」
勇者「……」
魔法使い「ありもしない希望にすがるのは、やめたのよ」
勇者「それなら俺がお前のかわりに祈っておいてやるよ」
魔法使い「いい加減に」
勇者「勝手だろ、誰かひとりぐらいいたっていいじゃないか。そう願う者が」
魔法使い「……好きにしたら」
勇者「あぁ、てなわけで、ラリホー」ポワァ
魔法使い「えっ、な、なに、を……」
勇者「朝までゆっくりしてろ」スッ
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