526: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/02/06(火) 20:29:54.25 ID:gIu6BcBMO
【クィーンズベル城 姫の部屋】
魔法使い「わぁ、ベッドがおっきぃ〜」
姫「横になってみる?」
魔法使い「そ、そんなっ、おそれおおいっ!」
姫「気にせずともよい。勇者のパーティであれば妾(わらわ)とっても友同然である。僧侶……といったな」
僧侶「ここに」スッ
姫「法王庁出身者とはまことであるか?」
僧侶「はい」
姫「その若さでか? 神官としての経験を積んではじめて選別されると聞いたことがあるが」
僧侶「良き師のお陰でございます。わたくしに力はなにもありません」
姫「謙遜するな。口利きで入れるというというのなら、格式と品格を落とす行為なるぞ」
僧侶「ごもっともでございます」
姫「役職はどこであったか?」
僧侶「……」チラ
戦士&武闘家&魔法使い「……」ジー
姫「なんだ? パーティの面々まで興味津々といった面持ちで眺めておるではないか」
少年「このお菓子おいしぃ」パリパリ
メイド「まだこっちにもあるわよ」ニコニコ
僧侶「内部事情をお話すのは戒律により厳しく禁じられているのでございます。どうか、ご容赦を」
姫「(つまんないんですの!)……そうか」
メイド「それで……勇者さまはいずこへ……」
戦士「ゆ、ゆうしゃはぁっ! どっかいっちゃったでありんすっ!」カチンコチン
魔法使い「ブフゥっ、あ、ありんすって」
姫「どこか? どこに行った?」
戦士「知らないです! 見取り図を持ってると伝えてくれと言われましたぁっ!」
姫「そう……やはり……」
メイド「姫さま。勇者さまが持っているのは幸いでございます。彼の方ならば、きっと悪いようには致しません」
姫「そうね……」
メイド「皆様、昨日は大変失礼を致しました。危ないところを助けていただいたばかりか、勇者様のパーティであることを疑ってしまい」ペコ
戦士「きっ、かかっ、きにしてなぁ〜〜いです!」
魔法使い「きゃはははっ!」バンバン
戦士「あとで覚えてろよ……」
姫「……堅苦しい挨拶はここまでにするんですの。メイド。皆さまに紅茶を」
メイド「ただいまご用意致します」ペコ
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