465: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/02/02(金) 19:39:42.55 ID:nXSMbgjzO
ジャン「ほかになにか――」
衛兵「お頭ァッ! そいつは危ねぇやつです!!」ビシッ
お頭「あん? どういう意味だ?」
衛兵「そいつに殴られました! そんななりしてめちゃくちゃつええっす! そいつ!」
お頭「へぇ。おめェ、衛兵よりつええのか?」
ジャン「貴族なもので。幼少の頃より武術と剣術は嗜んでおります」
衛兵「俺が女を襲おうとしたら、こいつが扉を蹴破って入ってきたんです!! そんで俺をぼっこぼこに……!」
お頭「そのわりには、怪我が見当たらねぇが?」
衛兵「ここまで案内させるのに治しやがったんでさぁっ!!」
ジャン「まぁまぁ落ち着いて」
衛兵「お頭、そいつは……」
ジャン「俺、女を襲うようなやつは嫌いなんですよ。でもこの計画には一枚噛みたかった。だから案内してもらったんです」
お頭「ふぅん……」
衛兵「そいつは俺を殴った後、団の内情も聞き出そうとしてて!」
お頭「なに?」ピクッ
ジャン「それも全て、どういう規模で活躍されてるか知りたかったのです。より良い取り引きのために」
お頭「……なるほど?」
ジャン「雇い主を無条件に信用するほどおめでたくありませんよ。ましてや、こんな無能を雇っているようでは」
衛兵「な、なにをぅっ⁉︎」
ジャン「お頭。気がつかないんですか? ならなぜ最初からこいつは報告しなかったのか」
お頭「そいつは俺も気になっていた。なんで今頃になって言う?」
衛兵「……うっ、そ、それは、すぐバレると思って……」
ジャン「予想外に相手に取り入ってしまった。俺にビビってたのか?」
衛兵「ぬぐっ」
ジャン「別にそこはどーでもいいんだけど。ボーナスの話が出たからだと思ってた」
お頭「……」ピクッ
ジャン「迷ってた。俺に金に好きかって聞いたのはなんで?」
衛兵「そ、それは、その、よ、よく考えてから」
ジャン「ほーらね。こいつも俺も金が大好きなんですよ。金のためなら平気で打算しますよ。お頭だって好きでしょ? カネ」
お頭「ああ……」グビッ
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