401: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/28(日) 16:08:32.89 ID:nyYl0jguO
【その頃2 クィーンズベル城 防具屋】
魔法使い「見てこれ見てこれ〜っ! ピアスかわいくないっ⁉︎」
僧侶「お似合いですよぉ〜」
魔法使い「はぁ、自由に買い物ができるなんて……甲斐性なしの勇者についてってたら一生できないと思ってたぁ! ふんふ〜ん♪」
僧侶「賭けにかってよかったですねぇ」
魔法使い「マク選手! あぁ、素敵! この杖も貰っちゃたし! ん〜、ちゅっちゅっ」
僧侶「杖は手垢がついて汚いですよぉ……でもぉ、考えてみればマク選手って不思議な人でしたよねぇ?」
魔法使い「不思議? へんてこりんなマスクや格好が?」
僧侶「それもありますけどぉ。なんで無口なんでしょぉねぇ?」
魔法使い「修行なのよ。あれが」キリッ
僧侶「なんだか、喋りたくなかったみたいなぁ〜?」
魔法使い「チッチッチ、僧侶ったらなんにも知らないのね。サイレントモンクっていうのよ。あれが自分に課した制限なの。はぁ……かっこいい」ウットリ
僧侶「……はぁ、やっぱりポンコツなんですねぇ」
魔法使い「きっと、きっとね、あのマスクの下はすごぉ〜く、かわいい顔してるのよ? なんで私に杖くれたのかしら……ま、まさかっ⁉︎ 一目惚れされてたっ⁉︎」
僧侶「……」
魔法使い「や、やだぁ〜! ど、どうしよ! 私にに恥ずかしがってたってこと⁉︎」バンバン
僧侶「叩かれると痛いですぅ〜」
魔法使い「修行があけたら私に会いに来たりして……好きだ、結婚してくれ」(マクの真似のつもり)
僧侶「あのぉ、そもそも声を知らないのではぁ?」
魔法使い「純粋な目を見てわからなかったの⁉︎ そんなことも想像できないの⁉︎」クワッ
僧侶「は、はぁ」
魔法使い「ぐへ、ぐへへっ……だめよ! 私、ダメ男代表の勇者についていかなくちゃ! 魔王が!」
僧侶「……」
魔法使い「それでも僕はかまわない。魔法使い、君がほしい!! ……なぁ〜んちゃってなんちゃってぇ!!」バンバン
僧侶「幸せそうでなによりですよねぇ〜」
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