勇者「ニートになりたい」
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390: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/27(土) 19:26:11.51 ID:YWyAV8D2O
学者「そんなにまで……」

ジャン「姫……。本来ならば罰は姫からいただくが道理。しかし、私にとって最も辛い処罰がわかるのは、私なのです」

姫「……トラウマを……ほじくり起こしたんですのね?」

ジャン「(おめーにほじくられてるよ馬鹿野郎!!)……左様です。追加の罰があれば、なんなりと。仮面を脱げと言われれば脱ぎましょう」スッ

メイド「……っ! お、お待ちください!!」ガシッ

ジャン「ど、どうなされたのです?」(困惑の演技)

メイド「姫さま! 罰というのなら私も同罪でございます!!」

姫「うっ」タジ

メイド「この方はこんなにキレイな瞳をしていて、涙をためてるのに……これ以上なんの罰が必要でしょうか⁉︎」

姫「(な、なんですの。このクソ寒い流れは)」

メイド「さぁっ! 罰を! この方も、そして私も謹んでお受け致しますっ!!」

ジャン「(いや、ちょ、ちょっと。せっかくうまくいきそうだったのに)」ハラハラ

姫「……私が貴女に罰を与えるわけないでしょう」

メイド「では、この方も」

姫「はぁ……なんだか。もうどうでもいいですわぁ」

ジャン「あ、ありがたき幸せっ!!」ドゲザ

メイド「姫さま、寛大なお計らいに感謝を申し上げます」ペコ

姫「はいはい」ヒラヒラ

メイド「さぁ、お立ちを。なにも恥じることはないのです。申し訳ありません、はるばるハーケマルから来ていただく予定の国賓の使者たる方に」

姫「ん……?」ピク

ジャン「ハーケマル?」

メイド「実は……申し上げずともわかっておりました。そのマスクはハーケマル由来のもの。第一皇子に先駆けて様子を見にいらしたのでしょう?」

姫「な、な、な……」プルプル

ジャン「(城門の兵士さんにはアデルって言っちゃたけど。まぁ、いっか。それで。どうせ目的の鏡見つけりゃいいし)……バレていましたか」

姫「……っ⁉︎」ギロッ


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