383: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/27(土) 14:46:55.06 ID:sYFh7cGeO
【クイーンズベル城 大広間】
メイド「(会いたい。……一目だけでも無事かどうか確認したい。私のたったひとりの弟)」ボー
姫「こんなところでなにしてるんですの?」ヒョイ
メイド「……姫さま。午前の教養の部は?」
姫「退屈だから抜け出してきちゃった」
メイド「はぁ……」ガックシ
姫「貴女こそなぜここに? 暇してるわけじゃないでしょ?」
メイド「私は、お客様のお帰りをお待ちなのです」
姫「お客様? なぜ、貴女がそんなことをするの? わたくしの専属なのに」
メイド「姫様のお付きであると同時に、国にも従事しているのです。丁重におもてなしするのは当然のこと」
姫「いいえ! わかってないのは貴女の方なんですの。私が右といったら右。左といったら左を向くのが貴女の務め」
メイド「ひ、姫様。そのようなことをいつまでもおっしゃるから、国王様は私に」
姫「うるさいんですの! お父様の名前を今持ち出さないで! 縁談の話を思い出したくないのですからっ! べーっ!」
メイド「……はい」
姫「それで? そのお客様というのはどちらですの?」
メイド「……はい?」
姫「わたくしの付き人をこき使った罰を与えてやらなくちゃいけませんの」
メイド「ひ、姫さまっ!! 国賓なのですよ! 自覚をお待ちくださいませ! 第一皇女がそのようなマネを!!」クワッ
姫「うるっさいんですの。どうせどこかの貴族だったのよね? アイツらすぐに舐めたマネしやがるから。セクハラされたんですの?」
メイド「い、いえっ! そ、そのような!」ブンブンッ
姫「口止めされたんですのね。全く許されないんですの!」コツコツ
メイド「ひ、姫さまっ! お待ちを! お待ちくださいっ! そちらでなく法務室にっ⁉︎」バッ
姫「そうなんですのぉ……」ニヤァ
メイド「ち、違います! だめです! なりません! 貴族相手とはいえ姫さまが直々に! 大事になりますよ! 家柄を潰す気ですか⁉︎」アタフタ
姫「大げさなんですの。ちょっとこらしめてやるだけなのに」コツコツ
メイド「待って! お待ちくださいまし! 後生ですから!」タタタッ
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