勇者「ニートになりたい」
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268: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/19(金) 16:09:22.04 ID:+r3xFqGgO
【三日後 クィーンズベル 国境 砂漠地帯】

魔法使い「照りつける太陽、からからに乾いた大地。景色がゆらゆらぁからゆらゆらぁ〜」

武闘家「最後のひと瓶だ。それ」ポイ

魔法使い「あっ、えっ、わっ」アタフタ

武闘家「ばっ、ばかっ⁉︎」

魔法使い「あっ」ツル パリンッ

僧侶「あらあらぁ、水がぁ」

武闘家&魔法使い「う……あ……」

魔法使い「ど、どどどどっどうすんのよ⁉︎」

武闘家「どんな壊滅的な運動神経をしてるのさ⁉︎」

魔法使い「う、うるさいわねっ! 暑くてだるかったの!」

戦士「暑いんだから喧嘩しないでくれぇ〜」

僧侶「勇者さまぁ、最後のひと瓶がぁ」ヒョコ

勇者「……」

僧侶「勇者さまぁ?」

戦士「心頭滅却すれば火もまた涼し。ここにきて、勇者、ついに悟りを……」

勇者「」コテ

魔法使い「気絶してんじゃないの!」

武闘家「無理もない。この炎天下の中、ずっと外で座ってちゃ」

僧侶「一日ですっかり肌も焼けてしまってますねぇ」

魔法使い「ま、真っ赤よ⁉︎ 火傷しちゃってない⁉︎」

勇者「う、うぅ。み、水を。水……」

僧侶「それがぁ、先ほどお伝えいたしたとおり、魔法使いさんが割ってしまいましてぇ」

魔法使い「私のせいじゃない! 武闘家が悪い!」

武闘家「アタイのせいにすんなよ⁉︎ アンタの運動神経が――」ギャアギャア

勇者「な、なんでもいいから、水くれぇぇぇ…………」


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