266: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/19(金) 15:11:09.58 ID:+r3xFqGgO
【魔王城 通路】
シンリュウ「これはこれは……サキュバス殿ではありませんか」
サキュバス「……」スッ
シンリュウ「なぜ、通路でお待ちに? 招集会議なら終わったばかり――」
サキュバス「勇者を、侮ってはいけない」
シンリュウ「ふっ、ふふっ、笑わせないでいただけますか。我らをどの一族だと思っておいでか」
サキュバス「どの一族でもだ。巨人族でも、獣族でも同じこと。油断すれば、消されるぞ……! やつの……力に」ゾワッ
シンリュウ「相当、恐ろしい思いをなさったようだすねぇ。竜族を、理解しておられないようで」
サキュバス「我ら魔族は、力がある。その特異性もあってか、力のある個体を好む。魔王様に従い、尊敬するのも同じことよ」
シンリュウ「おやおや。では、貴女は勇者の力にときめくものでもあったと? 魔王様に反旗を?」
サキュバス「ち、違うわっ! 私は、そんなこと……。貴女の心配をしてるのよ!」
シンリュウ「ですから、その心配が我が一族に対する侮辱だと申しているのです。人間でしょうが」
サキュバス「あ、あれは人じゃないっ! 人間の強さじゃないのよ!」
シンリュウ「では、ガタガタと震えていらっしゃいませ」
サキュバス「な、なに……?」
シンリュウ「ニンゲンがこわいよぉ〜、と……。淫夢城の片隅で」
サキュバス「き、貴様ぁっ!! 私をバカにしているのかえっ⁉︎」キィィィン
シンリュウ「きっかけを作ったのは貴女でしょう。では、失礼。淫魔の王よ」コツコツ
サキュバス「……ぐっ! ……おのれっ……おのれえええぇえええっ!!」ギリギリ
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