勇者「ニートになりたい」
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201: ◆7Ub330dMyM[sage]
2018/01/16(火) 12:39:29.76 ID:g1xmOKbDO
勇者「だいたいだな。戦士と武闘家はいつのまに息ぴったりになってんだよ」

戦士「お前のせいだ」

武闘家「共通目的があるから」

勇者「やめていただけるかな⁉︎ 俺を口撃して団結すんの!」

僧侶「また話がそれだしてますよぉ〜。どうしましょうねぇ」

戦士「魔王軍の戦力。どれほどのものか。実態は誰も知らない」

武闘家「さっきの淫魔は確実に伝えるだろう。そうなれば、言われた通り、全魔王軍……親玉である魔王自らが勇者を潰しにかかるかもしれない……!」

勇者「おっかねぇ」

戦士「だったらなんで逃したんだよっ!」バンバンッ

勇者「……ふむ」ピラ

魔法使い「百歩譲って、勇者は自分が襲われるのを良しとしたとしましょう。でも、この村も危険に晒されるのかもしれないのよ? 滅ぼされたら、どう責任とるつもり?」

勇者「いや、そうはならない」

僧侶「なぜでしょう〜?」

勇者「現状が膠着状態だからだよ。俺が立ち寄ったとされる村々を潰せば、人間たちも黙っちゃいないだろ」

戦士「……」

勇者「人間vs魔族の全面戦争が勃発する。なぜだか知らないが、そうはなっていないから。むやみやたらと人間達の住む村々を攻撃しないよ」

魔法使い「その言い分には穴がある。淫魔達はこの村を実質襲っていた。このままいけば、壊滅していたわ」

勇者「まわりくどいやりかた、でな」

魔法使い「……そ、それは」

勇者「なるべく目立たないようにしてたんだと思うよ。もっと大規模にやってもかまわないんなら、人口の多い、例えばマッスルタウンを狙うだろ」

僧侶「アデルの城下町でもいいわけですしねぇ」

勇者「魔王軍は今はまだ、人間達と争う気はないらしい。明日はわからないけど」

魔法使い「じゃあ、あくまで勇者を個人的に狙ってくるってこと?」

勇者「……だといいけどねぇ。ルートを迂回する」

武闘家「どう行く?」

勇者「現在地はここ」

僧侶「西から東に、中心地のダーマに向かってまっすぐきたのでぇ〜。3分の1ちょっとを過ぎたあたりですぇ」

勇者「その通り。ここから北に向かう」

魔法使い「北? 北ってことは雪原よ?」

勇者「この村で防寒対策をしっかり行う。休業していた稼ぎをとりかえすため、営業再開はまもなくするだらうからな」

戦士「北か……なぜ、南のクイーズベルではなく北なのだ?」

勇者「行きたくねぇから」

魔法使い「そ、そんな理由」ガックシ

僧侶「暑さよりも寒さの方がお好みなんですかぁ〜?」

勇者「いや、知り合いがいるんだよ。南の国は」


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