5:名無しNIPPER
2018/01/08(月) 21:19:29.54 ID:SpRwY0O20
魔法使い「すみません、どなたか!」
「入れ」
男の声がした。魔法使いは一瞬躊躇して、両手で押すようにそろそろと扉を開いた。
男「この天候で、ここまで登ってこれたか。悪くない」
男「旅人よ、こんな山奥に用事か」
魔法使い「あなたは……?」
小屋の奥にいたのは一人の男。
異様なのはその出で立ちだ。
男は半裸だった。
全身の筋肉を惜し気もなく晒している。
魔法使い「そうです。あなたは……勇者様ですか?」
男「そう言うお前は何者なのだ」
魔法使いは丁寧な動作で膝を折り、相手を見上げた。
魔法使い「私は王国の魔術師です。ですが、私がここにいることは国王は知りません。」
魔法使い「先程の無礼を詫びます。私にはわかる。
その圧倒的な力を拝見して確信を得ました。確かにあなた様は勇者だ。
私も魔術師の端くれ、これほどの力を読み間違えるはずがない。」
魔法使い「私はあなたに教えを請いに来たのです。力のつけ方を。
修行の仕方を。強さを手に入れ、国を救いたいのです。
どうか、お願いします。」
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