4:名無しNIPPER
2018/01/08(月) 21:18:19.76 ID:SpRwY0O20
(それに、先程から妙な気配を感じる)
遠くから微かに、だが確実に聞こえる息使い。
獣か? こちらの出方を伺っているのか?
ぎくりとして立ち止まり、振り返ったが、真っ白な雲が広がるだけで何もいない。
ならば、力尽きる前に、急がなくてはならない。
そうしているうちに一軒の庵が見えた。
魔法使いの心臓がどくりと撥ねる。
もしやと思い、庵に駆け寄った。窓のようなものはなく、質素な小屋だった。
戸口は簡単な装飾が施されているだけだ。
魔法使い「すみません」
魔法使いは控えめに戸を叩いた。
小屋から返事はなく、雨の音だけが聞こえる。もしや、留守か?
それとも、噂は嘘で、ここはただの廃屋なのか? どんどんと戸を叩く。
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