80: ◆takaJZRsBc[saga]
2018/01/09(火) 23:35:19.92 ID:f4dScVjg0
石丸「ウム、ないなっ!」
ドラえもん「一度も?」
石丸「ないっ!」
のび太「実際に殺すとかじゃなくて、そのくらいハラが立ったとか……」
石丸「僕も人間だ。自分本位な人間や努力をしない怠惰な人間に腹を立てることもある。
だが、他人に腹を立てるくらいならその時間を自身の向上に当てるべきだと思う」
石丸「僕が本当に許せないのはモノクマのような世の理不尽だ!」
ドラえもん「つまり、社会とか政治の理不尽に対しては怒るけど、
特定の誰かに対して本気で怒ったりはしないということ?」
石丸「その通り。どんな人間でも、その人が悪事を行うまでに必ず何か原因があるだろう?
それは周囲の環境だったり、挫折や苦労の経験がなかったり……だから、その人だけに
責任を求めて責め立てるというのはどうにも肌に合わないのだ」
ドラえもん(まだ高校生だというのに、立派だなぁ)
ドラえもんは石丸の考え方に感心したが、まだ子供ののび太にはその言葉の意味がよくわからなかった。
のび太「もう! ぜんぜん参考にならない! お兄さんにきいたぼくがバカだったよ」
石丸「う、ぐぅ……役に立てないようですまない。それにしてもどうしてそんな質問を?」
のび太「えーと、それは……」
ドラえもん「コロシアイが起こらないようにするには、逆に人を殺そうとする人の気持ちを
理解できればなにか手を打てるんじゃないかってぼくらは考えたんだ」
石丸「! そうだったのか! 君達は君達でコロシアイを止めようと動いているのだね?!」
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