202: ◆takaJZRsBc[saga]
2018/02/04(日) 00:15:21.26 ID:kMlSggZc0
紋土「だって、だって俺はどうすりゃいいんだよぉ……」
大亜「紋土……これを見ろ」
大亜は紋土の頭をガシッと掴んで傷ついた自分の顔の前に持ってくる。
大亜「見ろよ。オメーにこんだけやられて男前が台無しだぜ」
紋土「…………」
大亜「俺に勝てねえだ? そんなこと誰が決めた。周りが言ってるからか?
周りが黒だって言ったらオメーの目は白も黒に見えんのか?」
大亜「オメーが俺に勝てねえんじゃない。オメーが俺に勝てねえって勝手に思い込んでるだけだ」
紋土「……!」
大亜「最近の走りはお前の勝ちだ。ステゴロだって、今は俺の方が上だがそのうち
どうなるかわからねえ。他にもお前にはお前しか持ってないもんが色々あんだろ」
大亜「俺になろうとすんじゃねえ。人の猿真似をするからいつまで経っても上手くいかねえんだ。
お前はお前だけのもんを探せ。チームのヤツらもな、お前がただ俺の弟だからって理由で
ついてきてんじゃねえんだぜ……俺とお前で作ったチームの仲間をもっと信じろよ」
紋土「兄貴……」
大亜「なんで突然俺がこんなことを言い出したか教えてやる。名前は言わねえが、お前のことを
とても心配してるあるダチが教えてくれたんだ。いつかお前がやらかすんじゃねえかってな」
大亜「あんないいダチに慕われてる……それはお前自身の実力だろうが。心配かけてやるな」
紋土「…………」
大亜「少し、そこで頭冷やしてけ」
紋土「…………」
ザッザッザッザッザッ……
大亜(何が兄貴には敵わねえだ。少し見ねえうちに随分強くなりやがって)フッ
1002Res/769.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20