【ガルパン】お姉ちゃんスイッチ
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3:名無しNIPPER[saga]
2018/01/07(日) 21:29:26.25 ID:yFLsf5WwO

 右へ左へとヨダレをまき散らしつつ皆の間を走り縫う。生徒たちはめいめいおしゃべりに夢中なので別段こちらを気にしない。お互い様だ。自分の視線の先も隊長の背中にだけ照準を向けている。あれは隊長の背中だ。間違いない。髪型とか歩き方とかそういうがやっぱり隊長だ。
 隊長は一人でいる。邪魔者はいない。おしゃべりをする絶好のチャンス。心のままにかけていく。

「ハッ、ハッ、ハッ、……ふ」

 距離20メートルにまで接近、そのくらいで走るのをやめる。そこからは足音を消して、気配も殺す。ヨダレな気持もぬぐう。そうして、静かに少しづつ残りの距離を詰めていく。改めて、落ち着いて舐め見る。ハイソックス越しのふくらはぎの隆起とか、そういうところまで意識できる。やっぱり隊長で間違いない。ふくらはぎの筋肉がその歩行に合わせてゆったりと隆起を繰り返してる。見ていて飽きなかった。観察に満足をするということがなかった。隊長はつま先の踏み込みを激しくして歩く。そうすると隊長らしい堂々とした歩き方になるらしい。いつだったか小梅がそう教えてくれた。どうしてそんな事をしっているのかと問うと「みほさん」から教えてもらったのだと答えた。
 少し、忌々しい気持になる。

「……」

 意識が隊長のふくらはぎからそれていた。どこへそれた? ああやっぱり、忌々しい。



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