4:名無しNIPPER[saga]
2018/01/07(日) 21:30:18.28 ID:yFLsf5WwO
とうとうふくらはぎに不満足のまま声の届く距離にまで近づいた。やっぱりもったいなかった。
「隊長、どうも」
大人の上司と部下っぽい、抑揚の小さな声色。
「あぁ。エリカ」
振り向きながらの隊長の返事も似たような響き。
お互いにいつの間にかそれが当たり前になっていた。当たり前ではなかったころもあったはず。互いに挨拶が緊張しすぎていたり厳めしすぎていた頃もあったろう。けれど今となっては、その頃をを懐かしいとも思わない。それくらいに、いつの間にか当たり前になっていた。
並んで歩きながら、またお互いに淡々とした調子でお話しをする。
「いよいよ留学ですね」
「うん」
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