74: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 23:34:01.14 ID:6rZ5mY140
「膝大丈夫?」と聞かれて「ああ、誤魔化しなく大丈夫だよありがとう」と言うと顔を反らして照れた六花がかわいかった。宝物だ。俺は六花の後ろを向き夜空を見上げて口を開け、ケガした膝を風に当て、冷たい夜空に枯れた声を癒し涙を乾かした。疲れたんだろうな体も心も。こんなこと今までなかった。
六花はまた眼帯をつけた。いつもの風景が帰ってきた。
今日はいっぱいあったな新しい発見。色々な六花。もう語り切れない。
夜空はなんて綺麗で、大きいのだろう。俺の体の数兆倍はある。
でもその深淵の夜空が、見守られている気分で今とっても気持ちいい。
六花「あ……」
六花の声がした。
六花「ゆうた。ねえゆうた……あれ」
呼ばれたので振り返る。
これ……。
勇太「うわぁ。」
六花「……」
目の前の景色に言葉を失った。
山の向こうに巨大な、あり得ないほど巨大な、
光の柱が、
見渡す限界の山のその奥を超えた、おそらく海か別の市からか、
黄緑色の縁の、黄緑色の光の柱が、
目に見えるほど大きく立っている。
山全体も闇が黄緑がかってうっすらと緑色に、昼間で見るような明度になっている。
俺と六花もその光に照らされて黄緑色になっている。
莫大な光。
こんな自然現象は教科書やTVでしか、いやそもそも知らない。
こんな大きく天に伸びる黄緑色の光、見たことがない。
その光は雲の先を突き通している。
俺達は知らない。ひょっとしたら世界初かもしれない。
俺達にはまだまだ知らないことがあるんだってその広大な光に知らしめされた。
六花「きれい……」
俺はこんな美しい光、まるで人工的にしか再現できない光が今あるということに絶句した。
美しすぎて絶句した。
勇太「知ってる?」
六花「ううん」
絶えることなくまっすぐに太く伸びて、気象さえも変えそうだった。
六花「不可視境界線みたい……」
勇太「ああ。光だ。希望が伸びている」
こんな奇跡、あっていいのかよ。ここが現実じゃない気がした。でも隣に六花がいる。
俺の見ているものは実物だ……。
じゃあ。
勇太「不可視境界線……ひょっとしたら俺たちが起こしたんじゃないか?」
六花「えっ?」
勇太「俺たちが覚悟を決めて倒したから……あるんじゃないか?」
六花「さすがにあの量……。いや、ダークフレイムマスター、あるかもしれない」
勇太「俺たちが倒す前はなかった……。俺たちが崖に来なかったら見なかった……」
六花「ゆうた!!私たち本当に神になったんだよ!本当に神の力持ったんだよ!」
えっ……。
信じられなかった。この手にあるなんて理解できなかった。
でも信じられる確証はあった。だって今日の出来事は本当だから。
勇太「そうだよな……!そうだよ!俺たちの神の力が効いたんだよ!闇の炎は本当にあった!!!!」
六花「ゆうた!今、信じられないの!!すごくすごく怖くて嬉しいの!」
勇太「俺達は神になってしまったんだ!世界を思い通りに変える神に!」
六花「やった!ゆうたのやったこと本当に本当にだった!死んでもまた会える!!!」
勇太「世界の理……本当に創り変えちゃったよ!やばいよ!俺達凄いよ!」
六花「やったー!!ゆうた!!ありがとう!!!!!」
勇太「六花!大好きだよ!!!言葉で言い表せないよ……!愛してる!!!」
六花「私も、世界変えてくれてありがとう!!!……愛してる!!!」
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