六花「勇太をなんとしてでも独占したい!」
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57: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 23:21:48.76 ID:6rZ5mY140
俺の体に秘めし闇の力が勢いよく燃え盛っている。
思いっきり手を前にかざして力を込めた。
革命だ。
闇の力を開放する。
闇の気をまとった空気が俺の周囲を纏って広い夜空へと拡散した。
何も変哲もないマジックで右手に書かれたゆの紋章が俺のグローブの下から闇色に輝きだす。
右手の出した先から黒く重たい大きな穴を開いた。
悲しくて呪いたくて誰かを殴らざるを得ない救いようのない世界。
強力な力を持つ暗炎龍の真の開花に向けて、世界を真っ黒に吸引する。
草木も花も木も激しく揺れ、雲の形すら変異して。俺の手の中に吸引されていく。
闇の力が降りかかった瞬間、畑も町もビルも学校も空間が黄色い光の泡になる。
そして黄色く泡立った空間から幾多の光が吸い込まれその跡地は無の黒になる。
その光の泡の中から、数式の微分や積分などすべての学問のエネルギー式の文字が泡の中に浮かんでは大きくなって、極小の光粒となって黒い穴に入っていく。
光が情報に変わり、俺の宇宙すら滅ぼす黒い穴の中に吸い込まれる。
だんだん巨大な形の穴になって俺の上にある夜空の全てが穴の中心点になってしまった。
大きさすら分からずもう穴の周りを吸い込まれながら回転する光の道筋でしか確認できない。
愛してるから殺したい。その思いは間違いじゃない。
でも今日から否定するんだ。
ルイ16世のフランスもトロイア戦争も、
殺し合いと服従だった世界の過去も、
そして火山と海の時代を超えて、
宇宙の始まりすらも、
真っ暗に吸い込んだ。
この世界は真っ暗で、音もせず、残されたのは俺達2人しかいない。
俺達は現実世界では目にしない、愛の物理法則によって生きている。

六花に顔を向ける。

不安な顔だった。

そして俺は首を振って。言った。

「好き」

その黒い穴を創った手を上に上げて、

穴の中で回転する世のすべてを、

空中に放った。

宇宙の全ての情報が一点に天高く飛んでいき、そして真っ黒な空間中に拡散した。

手の中の衝撃で痛みが走る。だが、世界を再構築する神になった今、たいしたことなかった。

黒い中から、俺の身長の10の何乗もする巨大な暗炎龍が、怒涛の声とともに出てきて、黒い炎を小さい情報の塊に吹いて溶かしながら空を舞う。世界の情報を恨むように、世界の存在を祝福するように。世界の情報は、数式となって線となって画像となって、連続する画像という動画となってまばらに小さくちらばり、動画同士がくっつき合い立方体のパッケージを形成する。俺の過去に見た昔の姿も白黒色に見れる。好きだったあのころ。そして消える。俺は今、暗炎龍をこの目で見ている。暗炎龍は黒い大空を飛んだあと俺の顔を見て宙返りし、俺たちを背中に乗せて空を散歩する。風はないが、臆病はない。漆黒の世界に数えきれないほどの透明な立方体が宙に浮いている。夢かもしれないけれど、でも気持ちは夢じゃないって分かるんだ。この気持ちは中学生より久しぶりだ。昔も今も中二病でいた時代が大好きだ!
宇宙の始まり。俺の手で全ての立方体をチリ一つなく一点に集めると、巨大な宇宙の卵になる。それに向かって暗炎龍が全てを吹き飛ばす闇の炎を吹くと、卵の殻も中身も黄金色を放ちながら空間中へと吹き飛んでいく。数光年先の遠くあった卵の欠片が一瞬で近くに来たので六花の後ろ姿を確認する暇すらなかった。風という巨大な音の衝撃を黄金と共に受けたので俺は腕で顔を守りコートがばたつく。しばらく守って振動の終わったことを理解しふと目を開けると、深淵の漆黒の世界がカラフルに色づき光った。呆然とした。美しかった。この世では見たことのない人たちや生物の姿が見えて。堪能した直後、巨大な光の衝撃に世界が真っ白になり、俺と六花は宙に浮かんで、
そして、世界が戻った。
俺はあの深淵と崖の上にいることを再確認した。
世界改変は終わった。
もう理不尽な理由で悲しむ人はいない。全てが俺の予定調和になった。俺の意のままに全てを操れるようになった。俺は、万能だ。全てを守る万能だ。この世を支配する救済の神そして悪魔の両制を持つ、主だ。
気づくと、手をかざしている俺の腕がピリピリ痛む。なので下に降ろした。
終わった。中二病はなんじゃない。どこかに本当に合ってそれが隠されているだけ。
そうするように、世界ごと書き換えた。
理不尽な理由でも天国のお花畑で踊れるように書き換えた。
存在する、ただそれだけで永遠の暴力を受ける被害者になるんだから。
そして天国で憎しみと快楽のない感情になったとき、自己の記憶を真っ白に掻き消して、本当の天国、永遠の無知に閉ざされるようにした。
繰り返される生と死の惨劇を愛の理由で受け止めた。
間違って神のリンゴを食べ物として認識できなかった、隠された新しい世界へ
現実逃避しないことはその狭い空間にいようと現実逃避することと同じだった。
だから価値観の逆転、生まれること自体の善と悪の転化、それが世界を救済するキーだった。
輪廻転生の否定、極楽浄土より上の階級を、俺は創生した。


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