六花「勇太をなんとしてでも独占したい!」
1- 20
51: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 23:18:08.41 ID:6rZ5mY140
勇太「空が奇麗だ。真っ暗で綺麗だ。今更だけどさ、禁断の森の先の崖って、巨大なドラゴンがいたり、前作主人公がいたり。そうであってもおかしくないよな。でもいないんだよな……」
「星が奇麗だ。あの星はギリシャ神話とか、過去に見たらしい神を映しているけど、実際はその人の妄想に過ぎない。ただの自然現象を神と崇めるなんておかしいよな。ははっ……」
「……。夜はいつまで続くんだろう。ひょっとしたら永遠かもな。誰かを生贄に捧げなきゃ朝はやってこない。そういうのもいいかもな」
「……。でも永遠じゃない。必ず朝はやってくる。永遠なんてものは存在しない。俺達はいつか死ぬ。どれだけ約束しても最後の時はやってくる。笑ったあの頃は返ってこない。皆後悔しながら歩いている。この草木だって花だって、いつか枯れて死んでしまうんだ。町を歩く人だって、道を歩くおじいさんもおばあさんも、みんな笑顔だった。二人でゆっくり歩いて、楽園の彼方まで歩くんだ。犬を連れて散歩する人も、自転車で平行に走る二人組も、いつか離別か葬式で永遠に会えなくなる。残酷だよな。楽しかったのに。走っている車も、回っている風車も、いつか壊れて粗大ごみ扱い。大企業だって買収されるとか倒産するとかで死んでいく。それなら日本もいつか壊れるんだろうな。この地球もいつか自転ができなくなる。太陽もあと50億年すれば燃え尽きて消えてしまう。この宇宙だって250億年の歳月。いつかは消えてしまうんだ。皆、どれだけ頑張っても、やがては砂に等しくなる……」
「それなのに、それなのに……!俺たち何のために生きているんだろうな。努力したら無駄じゃないかって思うんだ。愛する人の誰かのために生きたって、その人は永遠に生きられるわけじゃない。何かが、天罰的な理由で偶然殺されるんだ。悪いことしてないのに」
「じゃあさ、最初から会わなかったほうがいいじゃん。最初からこの地球をぶっ壊して、ここに生まれた犠牲者を生まなかったほうが幸せだった。社会の慣習に浸るなんて無駄そのものでしかなかった。地球を破壊すれば、ハッピーエンドだ……」
「だけど。この町にもいいことあったよ。俺のお母さんお父さん妹。丹生谷も凸守もくみんも七宮もナナちゃん先生も、この町の学生やサラリーマンとか働く人達も、みんなのいるこの町が好きだ。そびえ立つビルも畑も夜景も奇麗で美しかった。ずっと守りたい」
「悪いことあったけど、それだけ素敵なこともあったよ。恨みたくないんだ」
「恨みたくないから攻撃されないって理由にはならないのかな。なんで、運命は、その希望すらも奪っていくんだろうなって。受験や仕事で頑張ったらはいそれで終わりなんて……それが憎くて憎くて、誰かを殴りたい!死なすまで殴りたい!ひどすぎるじゃないか!どこに槍を向ければいいんだよ!彼女を守っても、最後は骨になって終わり!って……」

「永遠じゃないのにここにいる意義はなんかない」

「夢を見たらダメなんだって……」

「認めるのが」

「嫌だ……」











六花「私は……!」


えっ……。
六花が突然振り向いた。
俺を抱いて、
俺の肩に頭を乗せて、
耳元で、
泣き声で殴るように訴えている……。

六花「ゆうたがいい!」
六花「このゆうたじゃなきゃダメ!!」
六花「ゆうた!ゆうた!ゆうた!!!」
六花「お願い……」
六花「どっかいかないで……!」
その怒涛の迫る切実な思いに、返す言葉がはたらかなくて抱きしめが強くなった。
六花の泣いた訴えに俺の体も一緒に揺らいだ。
持ち主の動きに察したのか眼帯が小刻みに揺れる。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
95Res/303.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice