45: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 23:14:42.61 ID:6rZ5mY140
勇太「どうした?お前、前と違うんじゃないか。迷惑〜なんて七宮以来だぞそんな考え他人から聞いたの。あれか。異端ってやつか?」
六花「ゆうたから見ればそう見えたの?」
勇太「えっ……。うん」
唐突な言葉に思考が回らなかった。上手くない方向に行ってしまったことは理解できる。六花俺のこと気遣ってたのかよ。その言葉を聞いてもう一つ思い出したことがある。夕方の「今日の私は私らしかった?」って。迷宮推理の謎の言葉。六花は六花だろ。当たり前だって感想を抱いたあれだった。まさか。俺の頭の中で変な言葉が浮かぶ「装い」?でもうまく情報とリンクしない。
勇太「ああ、な。お前はそんな奴じゃなかった気がするんだ」
六花「なんかごめん……」
問いただしたい。突き詰めたい。衝動心が理性を鈍くする。
勇太「六花。いや、小鳥遊六花よ。そろそろ正体表したほうがいいんじゃないか?」
ふっ。かっこいいだろ。
六花「別に……」
なんだよ。喜ばないのかよ。しかも今のお前は、昔のお前なのかよ。仮定が現実になってしまったことに体内が悲鳴を上げている。こんな変な六花正直受け入れられない。彼氏に気を遣うなんて会いたくないって言われていることと同じだ。でもあったんだから何かすればまた戻る……可能性だって。
でも、これじゃもう策もない。ひとつぐらい突破口見つけてもいいじゃないか。
勇太「解決できないからって口につぐむなんてしなくていいのにさ。概要だけでも教えてもらえないか。そろそろ限界だ」
六花「無理だよ。強すぎる」
勇太「いや、せめて教えてもらってもいいじゃないか!」
六花「ゆうたを巻き込みたくない」
勇太「もうすでに巻き込んでるだろ!何を言ってるんだよ!相談すればきっと奇跡だって!」
六花「起こせっこない」
勇太「まだ始まったばかりだろ!」
六花「ダメ!これは私の問題!」
勇太「ダークフレイムマスターの命令だ!汝よ!その封印された扉を開けよ!」
六花「いや!ゆうたが!!ゆうたがダメ!!!」
勇太「俺はどれだけ傷ついてもいいんだよ!!!六花の悲しむ顔が一番心に響くんだよ!そんなに俺のことが信じられなかったのかよ!!!!!!」
あ……。不満だ。生理的な不安と精神的な荷担が怒りに変わってしまった。
六花もビクッと体を動かして、手の震えの止まらない様子を映し、言いたいことがあるように口ごもる。髪の下から汗がふき出て、呼吸も乱雑だった。
六花「そんなに言うならさ……」
六花「そんなに言うならさあ!!!!」
六花「うっ......ひっぐ……ぐす……」
六花「傷つけたくないのに……。傷つけたくないのに……!」
六花「はぁ…….はぁ……」
六花「じゃあさ、言うよ」
六花「ゆうたのせいだからね……」
六花「ゆうた。ゆうたはダークフレイムマスターなの?」
勇太「……」
六花の不自然な汗と荒い息を出す覚悟の姿と、その理解不能な質問に言葉が詰まった。まさかお前がその言葉を口にするなんて生涯聞くはずなかった。決して気づくはずのない意味。六花の口にされたら最も嫌だった言葉。ああ、分かったぞ。お前それ……。何が言いたいかうっすら絶望感が伝わってくる。どこかひびが割れて崩壊しかけている。ダメだ希望を持て何とかなる。今の嘘だ。フェイクだ。俺の聞き間違いで正解だ。六花に限ってそれはない。絶対にないだろう。仮に正しかったとしたら凸守はどうするんだよ。あいつは置いて自分だけって友達のやることじゃないだろう。六花はそういうことはしないはずだ。あったら連絡があって七宮と一緒に悩んでってのが掟、パターンだ。絶対にない。絶対にない。はぁ…….。平常心。昔を思い出せ。
勇太「そうだ!よくぞ見破った!ふっふっふ。貴様のために特別にお答えしよう!俺は中の暗炎龍を呼び覚ます闇の力を受けた、ひとたび目覚めれば世界は崩壊すると言われる、それゆえに不可視境界線の管理局に追われた、選ばれし人間のふりをした……融合体の悪魔“魔王”だ!」
怒涛と猜疑の混じった人間らしい顔を俺に向けた。
六花「ないよ……そんなの……」
勇太「えっ……」
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