六花「勇太をなんとしてでも独占したい!」
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22: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 22:57:46.63 ID:6rZ5mY140
「ゆうた?ゆうた!」の遠くから強くなる掛け声でここに戻される。心配そうに眉をひそめて大丈夫?って声のトーンを落とされ、どうやら偽りの仮面を見破られ本気で心配しているその顔に気付いた。驚いた俺は何とか楽しいデートを繋ごうと声を高く大丈夫だよっ!と六花に明るくつき返す。さて行こうかとこの顔を反らし二人で手を繋いで公園から出ると、次何しようかと思い次の目的地を歩いて探求する。本屋行こうかな、それとも河原か?
あれこれ場所が浮かんでくる。ん?手を繋ぐ感触がない、あれ?六花がいない。気が付いたら公園の出口のところに座っていた。
勇太「おい何やってんだ!車に轢かれるぞ!」
六花「疲れたー!」
勇太「俺だって疲れたよ!」
六花「疲れたー!やー!」
勇太「帰るぞーバイバイ」
少し振り返る。俺がバイバイと言うたびに振り返るが、六花は一向に動く気配はない。
勇太「帰るからなー!」
はぁ。せっかく歩いたのにもう。たくっしょうがないな。ここ人気なくて良かったな。ここで許すから六花が調子に乗って暴れ「孫とおじいさんみたい」って丹生谷にからかわれるんじゃないかな。でもそんな葛藤どうでもいい。公園の近くの河原で横になろう。新緑の魔力を補給(六花曰く)
無言で背中を貸す俺に、無言で背中に登る六花。
持ち上げるには難ありだったが目的地を目指そうと膝を壊して頑張る。
ゆっくりと背中が上がり、重い足で一歩一歩歩けたことに感動していく。
すると、それに呼応したのか六花から言葉が飛んだ。
六花「あいしてるっ」
…..。
初めて背中に乗る六花を放り投げようと思った。

背中に無賃乗車する河原に突き落としたら面白い声を出しそうな生きていても大して恩恵を感じないお前の眼帯落としたいランキング第一位に輝くキングオブクソカスゴミリッカスゥゥゥゥゥ!は、カスとして輝くために、こうやって必死に精神をすり減らす善良な市民である俺の妨害をすることばかり図っている。
六花「ふー」
勇太「うぅうう!!耳をフーってしてはいけません!」
六花「私ね、小説家になろうと思う。ネットのやつで無料のいいしもべを見つけた!うへへ、ここに来てくれた読者をあんなことやこんなことで痛みつけて、一生社会に出れないようする!」
勇太「その前にメンタルがやられるぞ。十花さんに絞られて終わる」
六花「勿論ゆうたの名前入り!私とダブル主人公だもん!タイトルは『六花は勇者』!」
勇太「お前が救ったら世界が終わる!それって他の意味でアウトだから!それにまずお前がトラックに撥ねられろ!」
六花「行けー!ダークフレイムロボッターZ!!がしーんがしーん!」
六花は俺の唯一立っている健気な毛を(アホ毛ではない)、炎症も考えず強く引っ張って左右に動かしている。
勇太「それ以上やったらあとでお前のアホ毛引っ張って引っこ抜くからな」
顔の青くなったらしい六花は出っ張った俺の毛を元の地毛に戻すように優しく撫でてポンポンと埋める。
勇太「もう遅い!」
六花「私ね、運転できるようになったの!車の!」
え!
えっ!??二重の意味で驚きである!!
六花「カーブとかドリフトとかウインカー付け方とか知ってる!」
勇太「ああ、ゲームの話?DSとかPCゲーム系だったりの運転操作系のゲーム?」
六花「そうだよ。それがねーすごく面白くて。リアルなんだよ私が右に運転すると左によけたりとか。でも特にすごく面白かったのがね、赤信号で待っている人に車で突っ込んで隣の横断歩道までボーリングのストライクみたいに弾け飛んで最高だった!!」
口を開いて言葉を失った。かわいげのある六花ってこんなやつだっけ……。
六花「ねえゆうた同情してよ。宇宙人極秘マニュアルがとうとう休刊になっちゃった」
勇太「ええ!お前全巻持ってるだろ。前にマンネリ化したって聞いたけどとうとう」
六花「うんそうなの……。好きだったよ……。後で火葬しないと」
勇太「なんでそうなるんだよ!マニアならさ観賞用保管用布教用に取っておくべきだろう!こういうのは俺うるさいんだぜ!」
六花「ゆうた総理大臣。本の定価1本につき600並びに50円に対し、我が国家の歳入は100円しかなくこの国は貧乏です。是非DFMさんからの融資を申し出たいのですが」
勇太「俺は銀行じゃねーよ!暴落しろATM!」


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