六花「勇太をなんとしてでも独占したい!」
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20: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 22:56:41.31 ID:6rZ5mY140
六花「タコさんウインナー。罪状、ウインナーなのにタコの形に擬態していたため。死刑」
六花「ウサギさんりんご。罪状、プリーステスの弁当を思い出せた。あとかわいすぎて食べるのが憎い。よって死刑」
勇太「ただでさえ食べられるのに罪着せるのひどくない!!?」
六花「ゆうた。死刑」
勇太「うわあ、巻き込まれた!!!」
六花「プ!クスクス」
なんだよそのあざ笑う嘲笑!そんなに俺が憎かったのかよ!おまえほんとおかしいわ!!
それで俺が笑うと六花も笑う。俺がツッコミで肩をポンと叩くと六花も俺の肌に触れる。
二人の気持ちが呼応する。楽しいな、ずっと楽しいな。時間が止まればいいのに。
不安な気持ちも芽生えたけど、最終的には触らずゴールすればいいだけの話さ。
俺は最後のミカンを六花にあげる瞬間、いつまでもこれが続けばいいのにって嫌な気分を感じる。それを笑顔を見せて封じ込めた。
ベンチの座りがそろそろ苦痛に変わって弁当を片付けるとふと六花の横顔が気になる。高校のランクが1つ上がるたびに顔つきが大人の顔に見えてくる。初めの頃より女の顔になったよなと不思議に憧れる。それでも中身は愛おしいのは変わらない。上品さは変わらないけどな。六花の顔が好きだ。中身も好きだけど。六花のとがった鼻を手でツンってしたい。怒られるからやらないけど。それでも知りたい触れたい衝動が抑えきれないほど溢れてくる。
勇太「りっか♡」
六花は、ん?とこちらを振り向くがその姿が愛らしい。俺が何も言わないのを確信すると再び前を向いた。
勇太「りっかー!!」
六花は、少し俺の大きい声に「なーに?」って問うけれどその真面目な顔が可愛い!!!!
勇太「りっかーー♡♡♡!!!」
六花は、何でもないのに呼んでくる大きい声に迷惑し、小さく眉をひそめて「だからなーに!」と強く言って怒っている顔がハムスターみたいでハグしたくなるほどかわいい!!!!!!!!!
勇太「りっかーーー♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡!!!!!!!」
六花「」チッ
怖い……。
舌打ちされた。出会って初めて、こんな恐ろしいオーラ見たことがない。

携帯で時間を確認する。そろそろ3時か。今日のデート日和な快晴の青空は、あと2時間も過ぎればオレンジ色に染まる。冬になるにつれて11月になるにつれて遊ぶ時間がなくなっていく。俺たちの寿命は一定に過ぎていくのになんて残酷な季節なんだ。
そろそろ公園出ようかと提案すると、ちょっと待って!と六花は慌て「ゆうたがいないとどうしてもできないの!」って困った表情になる。じゃあそれと引き換えにラストなっと言うと強気で頷かれた。それほど重要なことなのか!?
六花「あのね、宇宙のTV見てたら、すっごいんだよ!!!」
六花「なんとね!えーと、人が〜光の速さで〜行くと〜過去に行けるんだって!すごくない!?」
勇太「ああ、アインシュタインの奴?相対性理論。一般相対性理論と特殊相対性理論に分類され、特殊相対性理論によれば、もし人間が光速で走ると重力が無限大になって過去に行けるかもしれないってやつ?」
六花「知ってた!ゆうた!ゆうた!」
勇太「高速で移動すると周りの景色が止まったかのように見えて景色が1点に見えるとかなんとか」
六花「時間停止の魔術!」
勇太「魔法なのか?高度に発達した科学は魔法と見分けがつかない……のか?」
勇太「で、光速でも四次元空間には入れないけど別の空間にワープするらしいぞ。時間と空間は本来一定じゃなくて重力で捻じ曲げられてるって」
六花「んなもんどうでもいい」
勇太「これはアイムソーリー」
六花「いらない奴なんて重力を使用しなくても、不可視境界線の因果にいる同胞の力でなかったこと扱いにしてるから。今の日本の大企業に不祥事が生じているのも全て私の力が作用したもの」
勇太「こわっ!怖すぎてもやもやする。憎まれないように気を付けるわ」
六花「もし速く走るたびにその現象が少しでも観測されるなら光速移動の最中にいることが証明できるはず!ということは私の行きたかった異次元の彼方に行ける!すべての願望も因果の収束で叶う!異次元の世界で凸守とカレーを食べたい!」
勇太「んなもん行けなくてもできるだろ!」
六花「いやいや違うよゆうた。自分で買ったり作るんじゃなくて、異世界で歓迎されてちょっぴり味の変わったカレーを出されたのが食べたいの!邪王心眼の思惑が読み取れないなんてバカじゃない?」
勇太「じゃあ一生バカでいいわ!」
六花「それに…..」
勇太「ん?」
六花「んーん」
お前にも欲深さはあるんだなと胸をなで下ろすと、とにかくと言われ公園の砂場の中央まで来た。


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